年に一回の五時間耐久レースに参戦してきました。
コースは大好きなTSタカタサーキット。
心配された天気はある意味最高の曇り。
今回の出場はPUSPUS RACINGからで
三年前からお世話になっていながらこのチームのマシンで出るのは初めて。
組んでいただいたのは、チーム内紅一点のがちゃぴんさん、釣りでお馴染みプーさん、
奄美の最終兵器?ヒデジさんのお三方。

同じチームからもう一台出場で、そちらはチーム立ち上げメンバーさっしーさん、
釣りにはまってるタケル君、そして宿敵であり盟友でもあるDANさん。

五時間の長丁場、搭乗順や搭乗時間も戦略の一つ。
我がチームはスタート職人の私(スタートしか見せ場が無いという噂も・・・)
ではなく先発にがちゃぴんさんを起用。
そのがちゃぴんさん、スタート時の混乱を避けるために11番グリッドを捨て
ピットスタートをチョイスしました。
これで混戦のゴチャゴチャを気にせず走りに集中してもらえます。
定刻にスタートしたレース、47台中最下位スタートを選んだため
これ以上は順位が下がりようがなく上げて行く楽しみがあります。

マイペースで20分を消化していくがちゃぴんさん。
何事も無く第2走者のプーさんに交代。
プーさんは昨年の5時間耐久で肩を大怪我してしまったので
今回は復帰&リベンジです。

回復具合が気がかりでしたが20分間問題なかったプーさん。
次はタカタで走るのもNSRでレースに出るのも初めてのヒデジさん。
もちろん心配はしていません。
岡山国際や某峠で車種を問わず走り回っていた猛者ですし
タマダでの駅伝耐久の優勝者、メンバー一同期待大でした。

期待以上の好タイムで順位を引き上げていくヒデジさん。
体力の問題で20分づつしか走れないがちゃぴんさんとプーさんですが
ヒデジさんはスタミナに問題がないため55分間走ってもらいました。
ピットインで最初の給油5リッター。そしてついに私の出番。

タカタを走るのは昨年11月以来、そしてガチレースもその時以来です。
序盤はマシンとコースに慣れるため無理をせず徐々にペースアップ。
ペースが上がるとタイヤとミッションに問題が発覚。
タイヤは費用を抑えるため2年前の耐久に使ったDL製をチョイスしていたためしかたないですが
ミッションはどうしたことかギアが入りにくく、入っても抜けたりしてました。
2コーナーと4コーナーが普段の走りだと危なっかしいほどテールスライドするため
突っ込みかたとスロットルワークを微修正で安定走行に。
慣れた頃には3日前に黒柴ワッペン縫いつけ中に負傷した指が痛み出しました。
左手なら直線で手放しも出来ますが、右手なだけにスロットルがあるため我慢を強いられる。
そんな頃に痛みを忘れさせるに十分なイベントが発生です。
そう、あの男が背後に迫ってきたのです!
双方のチームオーダーから、ほぼ同じタイミングで走ってるのはわかってました。
私が安定走行と痛みでチンタラやってる隙に追い上げてきたようです。
あの男とは、そう、DANさんです。

フルオーダーの高級ツナギのお披露目をするDANさん。
今期絶好調のDANさん、背後についたまま抜きに来ません。
内心、「このオッサンの時代は終わったな。こんな遅いとは」
などと思われつつ背後で薄ら笑いでもされてるのかと思ってました。
PITサインで仲間の誰かが6位という表示が見えて
O野君が近づいてきたので6位かと思い進路を譲りました。
と同時にようやくDANさんも一緒に前に出ました。
が、前に出たDANさんのペースがイマイチです。
どうやら私同様、タイヤかあるいはサスに問題があるような走りです。
そうと分かればバトルモードのスイッチが入るってもんです。
ここから20分間・17周にわたるチームメイトバトルは熾烈を極めます。




二人揃ってPITをチラリ。
何度も何度も順位を入れ替えながら、時には同じ周の間に抜きつ抜かれつしつつ
気がつけばペースアップに成功です。



あとから公式LAPのデータを確認したら、この時のバトルで
お互いのこの日の自己ベストをたたき出していましたが
それが驚くことに同じ107周目、時間が12時36分で私が13秒、
DANさんが14秒なので私が1秒前で引っ張ってあげた格好。
延々続くバトルにも終わりが来ました。
どちらかのミスということではなく、私が55分の搭乗時間を消化して
交代のPITインのサインが出されました。
サインが出てなかったらあと何周続いていたのか・・・。
これほど連続してDANさんとやりあったのは初めてで
ムチャクチャ楽しかったです♪
そういえば途中でタケチャンマンさんが何事も無く我々を抜き去っていったな・・・。
ピットに戻って次の1巡になりました。
がちゃぴんさん20分・プーさん20分。
この頃、激闘を演じたDANさんと共にモニターで順位を確認。

二人の姿がモニターにぼんやり写ってますねw
プーさんの走行が終わって最後の給油。そしてヒデジさんが出ていきました。
初のタカタ・初のNSRとは思えぬ好走でチームメイトのタケル君を抜き去ります。


ついには私が先程出したタイムまで上回る驚異の走り。
55分のノルマを完遂し、アンカーの私の出番です。
この時点で残り55分。順位は47台中30位あたりですが
ひとつ上の順位はDANさん組。ラップ差は1周あるかないか。
あやふやなままコースに出ました。
2つ先のコーナーにタケルくんを発見。
抜けば順位が入れ替わると思い、5分後にDANさんが出てくる前に料理しようとムチを入れる。
が、どんなに頑張ってもタケル君は見えてこず、更にしばらく走るとDANさん発見。
思ったより早く代わってましたw
こうなると抜かれたら負けが確定なので追いつかれないように懸命に走ります。
20分ぐらい経ったでしょうか、ピットから12秒差と表示が出ました。
12秒差で勝ってるのか、12秒差で周回遅れにされるのかわからぬまま
とにかく追いつかせないように必死で逃げます。
10秒差になった時もありましたがラップ遅れに捕まったりするので
そのへんはお互い様。
時間の経過と共にすれ違う場所が変わってきて表示も15秒から21秒と
差が明らかに広がってきました。
残り時間からいっても安全圏に逃げたという安堵感からか
毎度おなじみの腰痛が襲ってきました。
ペースを落とさざるをえない痛みと追いつかれたくない感情が交錯する中
3コーナーでイエローフラッグが。
見ればやまっちさんが転倒したまま動けない模様。

序盤のマシン修復ロスを取り返す好走をしていたやまっちさん。
次の周だったか同じ箇所でもう一台転倒で赤旗が出ました。
残り時間は10分を切っていました。
結局レースはチェッカーが振られないまま終了となりました。
ダメージが心配されたやまっちさんも救急車とはならずで一安心。
結果発表ではウチは47台中総合27位/クラス17位。
DANさん組は同一周回の21秒遅れで総合28位/クラス18位でした。
個人的に5時間耐久は4年連続4回目の出場ですが
過去3回は何らかのアクシデントが必ず起きていましたが
今回はじめて、ノートラブル・ノーアクシデントで乗り切ることができました。
タイムを追わず、入賞を追わず、そんなレースでも満足感がかなり高かったです。
これだからレースはやめられないんですよねぇ。
そういえばディアドラのブーツ効果か、久々に足をつらずにレースを終えることができました。
軽くて柔らかいのは耐久では本当に武器になりますね^^
最後になりましたが、一緒に戦い、助け合ったチームメイトとライバルたちに感謝です^^
お仲間ギャラリー

さっしーさん

タケル君

H川@広島君

O野君
オマケ

帰り支度をしていたら、タケルくんの車のバッテリーがあがってました。
∨-TEC同士で仲良く電力供給。
エンジンがかかったら今度は下回りを気にするタケル君。

なにやってんだか・・・。

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