今シーズン1戦目は大林にあるスポーツランドTAMADAでの
ピグスープ2時間駅伝耐久レース。
このレースは変わったレギュレーションで、簡単に言えばハンディキャップ方式で行われます。
と言っても今回も同じクラスのマシンしか出場しなかったのでチーム間ハンデはゼロでした。
しかしそんな中で守らなければならないルールが、2時間のうちに必ず
4分間のピットストップを3回しなければならないというものです。
このルールがあるから今回も一人で参加です。
エントリーリストを見てみると、昨年最終戦と顔ぶれは同じ。
つまり、誰がどんな走りで、何秒ぐらいで走るかわかっているわけです。
こうなると作戦は極めてたてやすいんです。
メンバーを見て難敵なのはやはり最好?のペアにしてライバルでもある#48の
DANさん、
そして一発の速さと若さと頭脳を誇る#12の広大生
青いの君ペア。
前回優勝の#1さんは今回はセカンドライダーが奥様に変更で、過去のリザルトを見る限り安パイ。
TAMADAで知り合った#6の
letmerollitさんはタイム的に絡みは無さそう。
そして#82のペアはいつもマイペースで楽しんでらっしゃるのでこれも安パイ。
9時からのフリー走行は車番発信機のテストを兼ねるので電光計時板を見ながらの走行。
が、自分の車番だけ出てきません。
なのでピットに戻ると主催者さんも気付いていて予備の発信機に即付け替えました。
この時にタイヤを触ると温まっていなかったのでしばらくは流そうとピットアウト。
そしてその周のバックストレートエンドのヘアピンで転倒です。
なんかニュルって感じで滑りました。バナナの皮でも落ちてたか?
バイクのダメージは無く、体もその時はどうもありませんでした。
フリー走行残りあと1分でアタック開始。目標はDANさんのタイムです。
無難に走って何とか約1秒上回りホッと一安心。全体で2番手のタイムなので上出来です。
ここから12時のスタートまでは暇なんですが、10時ごろに来客がありました。
手持ちの予備の革ツナギを買ってくれることになっていたスグル君が引き取りに来ました。
彼は今年からミニバイクレースを始めるようで、マシンは既にDANさんの予備TZMを購入済み。
話をすると短大の後輩にあたり、彼の現在のチューターは私の高校時代の担任です。
世間は狭いですねぇ。
次はいつも素晴らしい写真を撮ってくださる
楽々亭さんが来られました。
用事があって最後までは居られないとの事でしたが、そんな時でも来て頂けるのは
本当にありがたいです。
そして嫁さんがウチの両親の車で来場し、最後のお客様はヘルメットのペイントでお世話になっている
気まぐれ工房さんです。
差し入れにいただいたウィダーインゼリーを飲んで待ち時間は終了、いよいよスタート進行です。
今回のスタートはローリング形式。PPは宿敵#48DANさん、私#7は2番手です。

マーシャルカーに続いて各車コースインし、1周廻ってきます。
そしてホームストレートに差し掛かってマーシャルがイン側に逃げてグリーンフラッグが振られ
各車フルスロットルでスタートです!

ここから私の悪巧み、そしてDANさんへの騙しが始まるのです。
最初の騙しはDANさんに対し、コチラがミスした、あるいはトラブルを抱えているような感じで
出遅れたように思わせることです。
なぜそのような事をするのかと言えば、精神的な揺さぶりはもちろん、体力を削るためです。
まずはスタートから3分間、我慢の走りで最下位走行を自分に課しました。
体力的に言えば計12分のピットストップを考えたらDANさんは1時間48分頑張らなければなりませんが
コチラは1時間45分頑張れば良いのです。
もちろん優勝も目指していますから、1周目最下位から優勝ってカッコイイじゃないですかw
3分経過でNSRに鞭を入れます。その間に開いた差は約半周。
この時点で#1・#48・#12の上位3台、#6・#82#7の下位3台に綺麗に分かれていました。


1周廻る毎にDANさんとすれ違う位置を確認しながらペースを合わせます。
これを繰り返せば同じペースで走っているように思い込ませられるし、
接近していないのでコチラが全開ではない事を悟られないんです。しかも体力は温存できます。
次の作戦はピットインのタイミングです。
スタートから何分経過していようがDANさんがピットに入るまではこちらも入らない作戦です。
なぜかというと、ここで騙しを決めるからです。
DANさんがピットに入ったのを確認して騙し決行のタイミングです。
この騙しはズバリ、ペースアップです。
DANさんは休んでいるのでコチラのペースが上がっている事に気がつきません。

4分の間頑張って、開いた差を一気に詰めておきます。そしてDANさんがピットアウトしたら
いよいよコチラがピットインです。
この時点で電光掲示板のトップはピットインしていない私が1位になっていました。
スタートから35分で最初のピットイン。
なぜ最下位に落ちたか、これからどういう展開に持ち込むかなど、嫁さんと気まぐれさんに解説しつつ休憩。
4分の縛りが終わって猛然とピットアウトしました。
コースに戻ってDANさんとの差を見ると、やはりかなり差が縮まっていました。

ちょっと頑張れば射程距離という感じですが仕掛けるには早い。なのでじっくりと攻めていましたが
DANさんの様子が変です。
大してペースを上げていないのに追いついたと思ったら、あっさりとインを空けます。

すぐにちょっと早めのピットインをしているあたり、何かトラブルを抱えたか、あるいは体の変調か・・・。
後で聞いたら燃料タンクの固定ボルトが無くなっていたようです。
思わぬ展開でDANさんが脱落したのでペースを上げずに体力の温存のため省エネ走行。
レース半分の1時間を経過して、2度目の縛りピットインをしました。
2度目のピットインでは栄養ドリンクで体力の回復を図りました。
つづく 画像提供・
楽々亭様